すしの今後の動き

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有用な野生種の植物を、選抜して優先的に守り、それを繁殖させていくような条件を、積極的に作り上げてやるのです。 クリに限らず、さまざまな食用植物に対して、そうした保護・育成を行ってきます。
むしろ、地球における気候変動との関係が大きかったのです。 栽培が始まったのは、ちょうど氷河期が終わって、温暖期に入った時代のことであり、人間の活動自体も、気候条件や地形の在り方に大きく左右されたと考えるべきでしょう。
それゆえ農耕にも、さまざまなスタイルがありました。 植物相は地質や気候条件によって異なりますから、いくつかの地域で農耕の試みがなされ、生育可能な条件を有するところへと広く伝播していきました。

旧大陸では、オリエントのチグリス・ユーフラテス川流域を中心とする一帯で、ムギや豆・根菜類などを栽培する麦作農耕文化が、最も古くから始まりました。 いわゆる肥沃な三日月地帯と呼ばれるところで、メソポタミア文明・エジプト文明を生みました。
また東南アジア一帯には、タロイモやヤムイモなどの芋類を栽培する根栽農耕文化が、かなり古い時代から広まりました。 これらは種子ではなく、根分けや株分けあるいは挿芽によって繁殖するもので、栽培自体は比較的簡単ですが、根や茎には栄養分が多いため保存に適しません。
それゆえ大きな文明を成立きせることはありませんでした。 こうがざつさらにアフリカ東部からインド中北部のサバンナ地帯、および中国黄河流域には、雑穀農耕文化が生まれました。
ここでは、モロコシやキビ・アワ・ヒエな(この雑穀が中心でした。 こぐに中国においては、この農耕こそが、のちに巨大国家を形成する母胎となったのです。
さらに、この雑穀農耕文化は、中国南部の地で開花し、私たちになじみの深いコメの栽培を促し、稲作文化を生んだに考えられています。 このほか新大陸においても、独自な農耕文化が成立をみました。
南アメリカでは、日本でタピオカと呼ばれているキャッサバや、ジャガイモなど芋類を中心とした根栽農耕文化が生まれました。 さらにメキシコおよび中央アンデスには、トウモロコシを中心として、インゲンやラッカセイなどの豆類を栽培する雑穀農耕文化が形成されました。
トウモロコシはイネ科の植物で、イネ・コムギとともに、世界三大穀物に数えられており、多くの人口を支えています。 いずれにしても積極的に植物を栽培する農耕という技術は、高い生産力ゆえに、高度な文化を成立させ、巨大な文明を築き上げた場合が少なくありません。
とくに後にふれるように、国家の形成と深い関係にありました。 つまり農耕による食生活の安定が、文化や社会の発展に大きな役割を果たしてきたことに注目しておきたい、と思います。
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